コンサルティング
2025.07.14
全社的なクラウド移行とDX推進により、業務効率とスピードが飛躍的に向上

背景・課題
創業100年以上の歴史を持ち、北海道エリアを中心に公共インフラ整備を担う株式会社高木組様では、これまでオンプレミス型の社内サーバーを中心に業務を運用されていました。堅実に積み上げてきた業務フローや情報管理体制がある一方で、現場と事務所間の情報共有のタイムラグや、クラウド技術を活用できていないことによる非効率が課題となっていました。
特に以下のような構造的な課題が顕在化しており、全社的なDX推進が求められる状況でした。
-社内サーバーのフォルダ構成が煩雑で、情報の検索性や活用が進まない
-クラウド化のメリットが社内全体に浸透しておらず、推進の意志決定が遅れる
-IT知見を有する人材が限られており、ベンダー調整やプロジェクト推進が難しい
-現場と本社の移動や確認が必要な場面が多く、柔軟な働き方の妨げとなっている

支援内容
本プロジェクトでは、単なるクラウド移行にとどまらず、業務効率化・標準化・情報活用の基盤整備を通じて、全社的なDXの加速と自走できる体制の構築を目的にご支援を行いました。現場・本社双方の視点を踏まえ、小さな成功体験を積み上げる形で段階的に施策を展開しました。
Step1:現状把握と初期クラウド化計画の策定
-各部署への業務ヒアリングと課題整理
-SharePoint、OneDrive等のクラウドサービスを前提とした設計
-社員教育や命名ルールの策定など、運用を見据えた初期整備
Step2:クラウド環境の導入とスモールスタート
-建築部で出勤簿や申請フローのクラウド運用を先行実施
-MS365を活用したファイル共有・承認フローを実装
-各部署への段階的な展開とフォローアップ
Step3:全社展開と継続的な改善活動
-クラウド型の勤怠管理ツール入検討とトライアル
-RPAによる業務自動化体験の提供
-社内ポータルの構築による情報一元化とノウハウ共有の仕組みづくり

支援成果
支援開始からわずか半年間で、クラウド基盤の導入だけでなく、業務プロセスそのものの見直しが進み、複数の部署で、以下のような実用的かつ再現性のある成果が得られました。単なるシステム導入に留まらず、「自社でDXを継続的に推進できる」素地づくりにも成功しています。
-現場と本社間のやりとり時間を月間225時間削減
-SharePointによるファイル整理と検索性の向上で、情報探索時間を半減
-出勤簿の自動集計、残業アラートの自動化など、労務管理が効率化
-社内ポータルの整備により、業務マニュアルや申請書類の検索が容易に
-DX推進のノウハウが社内に蓄積し、継続的な改善サイクルが構築
お客様の声
「最初はクラウドやDXと聞いても漠然としていましたが、丁寧なヒアリングや検証ステップを経る中で、社内の理解が進み、変化への不安も払拭されました。現在では、現場でも事務所でもスムーズに情報にアクセスでき、書類の確認や承認作業も迅速にできるようになりました。何より、今後も自分たちで改善を進めていけるという実感が得られたのが、最大の成果です。」